経路集約 【route aggregation】 ルート集約 / スーパーネット化 / supernetting / プレフィックス集約 / prefix aggregation / ルートアグリゲーション / スーパーネッティング

概要

経路集約(route aggregation)とは、IPネットワークの管理単位を統合して、より大きな規模にすること。ルーティングテーブル上の複数のエントリーを一つにまとめる。

集約するネットワークのIPアドレス空間は互いに隣接している必要があり、統合によって大きな連続したアドレス空間を構成する。ネットワークアドレスは先頭のネットワークのアドレスとなり、サブネットマスクも短縮される。

外部から見たネットワークの数が減り、経路に関する情報が減少するため、広域的なルーティングを効率化することができる。障害によるルート情報の伝播も局所的な範囲に留めることができ、外部への影響を抑えることができる。反面、あるネットワーク内部で問題が起こっても外部からは状況が把握しにくくなることがある。

一方、これとは逆に一つのネットワークを複数の小さな単位(サブネット)に分割してそれぞれについて経路情報を提供するようにすることをサブネット化サブネッティングという。

(2022.7.11更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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