FHRP 【First Hop Redundancy Protocol】 ファーストホップ冗長プロトコル
概要
FHRP(First Hop Redundancy Protocol)とは、ネットワーク上で複数のルータを束ねて一体的に運用するための制御情報を伝送するプロトコル(通信規約)の総称。HSRPやVRRP、GLBPが含まれる。物理的には複数台あるルータを外部からは一台に見せかけることで、デフォルトゲートウェイを冗長化して信頼性を高めることができる。各々のルータは自らのIPアドレスと共に、共有される仮想IPアドレスおよび仮想MACアドレスが割り当てられ、他の機器からはこのアドレスで認識される。
いずれか一台を稼働状態(マスター、アクティブなどと呼ばれる)、他を待機状態(バックアップ、スタンバイなどと呼ばれる)として運用するアクティブ/スタンバイ構成を用いるものと、すべてが同時に稼働して役割分担するアクティブ/アクティブ構成を用いるものがある。
一つのグループに設定されたルータ間では数秒置きにHelloパケットなどの生存確認のためのデータを交換し続け、現在のアクティブ機から応答が途絶えるとダウンしたと判断してバックアップ機が自動的にアクティブ機に切り替わり、転送処理を継続する。切り替えは一瞬で行われるため、外部から見ると通信が中断することはない。
具体的な規格として、米シスコシステムズ(Cisco Systems)社が開発し同社製品で利用できる「HSRP」(Hot Standby Router Protocol)や「GLBP」(Gateway Load Balancing Protocol)、IETFがRFC 3768として標準化し異なるメーカーの製品間で共通して利用できる「VRRP」(Virtual Router Redundancy Protocol)の3つがよく知られている。
(2022.1.27更新)