ISSU 【In-Service Software Upgrade】 インサービスソフトウェアアップグレード

概要

ISSU(In-Service Software Upgrade)とは、ルータなどのネットワーク機器で、稼働を続けたまま内部のオペレーティングシステム(OS)を更新する機能。無停止が求められる業務用の高性能機種などに搭載されている。

ネットワーク機器の動作はソフトウェアで制御されており、開発元から提供される新バージョンに入れ替えることにより不具合の修正や性能の向上、機能の強化などを図ることができる。一般的な機種では一旦機能を停止してOSを更新し、再起動してからサービス提供を再開する。

ISSU機能を搭載した機種では、更新時にもルーティングパケットの転送といった機能を中断せず、通常通り稼働し続ける。更新に失敗した場合に元の状態に差し戻す(ロールバック)機能が提供される場合もある。当該機種とOSがISSUに対応している場合に利用でき、更新できるバージョンの組み合わせなどが指定されていることもある。

内部的には、同じ機種2台を論理的に1台に統合して運用し、片方ずつ更新することで外部からは無停止に見える方式(Cisco社など)や、機器内部でOS仮想マシンVM)上で動作させ、VMを2系統並列に稼働させて片方ずつ更新する方式(Junuiper Networks社など)などがある。

(2022.12.15更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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