マルチホーミング 【multihoming】 マルチホーム / multihome

概要

マルチホーミング(multihoming)とは、機器や組織内ネットワークを複数の異なる経路(回線)を通じてインターネットに接続すること。負荷を分散したり対障害性を高めるために行われる。

通常、家庭や企業などの機器やローカルネットワークLAN)をインターネットに接続する際には、一本の広域回線を通じて一つの接続事業者(ISP:インターネットサービスプロバイダ)のみと接続されるが、この唯一の回線や事業者、通信拠点に問題が生じるとインターネットへの接続が一切失われるという脆弱さがある。

マルチホーミングでは複数の相手に同時に接続できるルータを用意したり、ネットワーク上に複数のルータを設置するなどして、それぞれ別の回線を経由して別の事業者や通信拠点へと接続する。いずれかの経路が障害で停止しても残りの経路でインターネット接続を維持することができる。

さらに、ロードバランサなどを併用することで複数回線にトラフィックを分散し、負荷を均等に均すことができる。外部への通信を分散することをアウトバウンドの負荷分散、外部からの通信を分散することをインバウンドの負荷分散と呼び、通常はアウトバウンドの分散が行われる。

(2018.11.21更新)

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