スタブネットワーク【stub network】

スタブネットワークを出入りする通信は、すべて内部に存在する機器と外部との間で行われる。あるネットワークから、スタブネットワークを経由・通過して、別のネットワークへデータを転送することはできない。パソコンやスマートフォン、プリンタなど、利用者が直に操作する機器が接続されるのはほとんどがスタブネットワークである。
一方、そのネットワークを経由して様々なネットワークに行くことができるネットワークは「トランジットネットワーク」呼ばれる。インターネットや大規模な組織内ネットワークのバックボーンネットワーク(コアネットワーク)は末端のネットワーク同士を結ぶトランジットネットワークであり、家庭内LANや企業の各部署のフロアネットワークなどはスタブネットワークである。
ルーティングプロトコルの文脈では、OSPFやBGPの設計においてスタブネットワークの概念が現れる。OSPFでは「スタブエリア」という設定があり、外部ルーティング情報の伝播を抑制することでルータのリソース消費を抑える構成が可能となっている。BGPでは「スタブAS」として、他のASへの通過経路を提供しない自律システム(AS)を指す用語として使われる。