ソース 【source】 src
概要
ソース(source)とは、源、起源、情報源、発信源、原典、出典、転送元、複製元、水源、光源、音源などの意味を持つ英単語。外来語としてはタレを意味するソース(sauce)と同音異義語だが、英語では綴りも発音も全く異なり何の共通点もない。コンピュータや情報機器では、データやファイルなどを転送、変換、複製などする際に、元となる側をソースということがある。対象の種類によって「データソース」「ソースファイル」などのように表記する場合もある。
通信ネットワークの分野でも、データや信号の発信側、送信側のことを「ソースアドレス」「ソースポート」のようにソースということがある。転送先、変換先、宛先などのことは「デスティネーション」(destination)という。
ソースコード
コンピュータプログラムのうち、プログラミング言語で記述された、人間が理解・編集しやすい形式のプログラムのことを「ソースコード」(source code)または「ソースプログラム」(source program)というが、これを略してソースという場合がある。「ソースファイル」はソースコードを保存したファイルという意味でも用いられる。
コンピュータへの指示や一連の処理手順などをプログラミング言語によって文字データの羅列として表記したもので、そのままではコンピュータ(のCPU、マイクロプロセッサ)では実行できないため、CPUが直に解釈できる命令コードの体系である機械語(マシン語)によるプログラムに変換されて実行される。
変換後のコードを「オブジェクトコード」(obect code)「ネイティブコード」(native code)「バイナリコード」(binary code)などという。
情報源
インターネット上で使われる俗語(スラング)で、ニュースや情報の発信源、原典、引用元などのことをソースということがある。情報ソース、ニュースソースの略。
ネット上では身分や身元を明かさず簡単に情報を発信でき、情報の複製や転載、引用なども容易なことから、電子掲示板(BBS)やSNSなどの書き込みに対して別の利用者が「その情報のソースはどこですか」というように情報の引用元やオリジナルの発信源(一次情報源)を尋ねる場面がよく見られる。