Helloパケット 【Hello packet】
OSPFやEIGRP、HSRPなどで用いられる仕組みで、隣接するルータが互いに相手方へ一定間隔でHelloパケットを送り続け、自身が機能していることを知らせる。あらかじめ設定した一定時間だけ受信が途絶えると、停止したとみなして迂回ルートの設定などを行う。
送信間隔(Helloインターバル/Helloタイム)や相手が停止したと判断する遅延秒数(Deadインターバル/ホールドタイム)は管理者が設定するが、プロトコルごとに標準となるデフォルト値が決められている。例えば、OSPFのブロードキャスト環境では10秒ごとに送信、40秒でダウンと判断だが、HSRPではそれぞれ3秒、10秒である。
プロトコルによってはネットワークに参加してすぐに自身の存在を周囲に知らせ、信号を受け取ったルータから返信を受けて制御情報を交換する働きもある。Helloパケットという名称ではないが同じような仕組みは他のプロトコルやアプリケーションなどにも存在する(ハートビート、キープアライブなど)。
(2021.12.7更新)