Cisco IOS 【Cisco Internetwork Operating System】

概要

Cisco IOS(Cisco Internetwork Operating System)とは、米シスコシステムズ(Cisco Systems)社製のルータスイッチなどのネットワーク機器に組み込まれた制御用のオペレーティングシステム(OS)。

同社製品はその機能の多くをソフトウェアによって実現しており、その動作環境の提供や機器内の各装置の制御などをOSとしてCisco IOSが内蔵されている。

同社の機器にはネットワーク接続用のイーサネットEthernetポートLANポート/WANポート)などとは別にシリアルポートコンソールポート)が用意されており、コンピュータとケーブルで直接接続することができる。これを通じてパソコンなどからターミナルソフトアクセスし、文字ベースの操作画面(CLIコマンドラインインターフェース)を用いて設定の変更や動作の制御などをう。

「IOS XR」や「IOS XE」などの派生システムもあり、製品シリーズによって使い分けられている。また、データセンターなど大規模環境で用いられる製品には、IOSとは異なる「Cisco NX-OS」と呼ばれるOSが採用されている。

なお、米アップルApple)社の携帯端末向けのオペレーティングシステムが「Apple iOS」という名称で紛らわしいが、直接の関連や互換性などはない。Cisco社のものは「IOS」とすべて大文字なのに対し、Apple社は「iOS」と “i” を小文字で表す。混同を避けたい場合は社名を冠した正式名称で表記する。

(2019.3.8更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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