読み方 : サブネットか

サブネット化【subnetting】サブネッティング/サブネット分割

概要

サブネット化とは単一のIPネットワークをより小さな複数のネットワークサブネット)に分割すること。同じネットワークのアドレスや機器の数を減らす操作で、通信効率の改善やアクセス制御のために行われる。
サブネット化のイメージ画像

IPアドレスは「ネットワーク部」と「ホスト部」という二つの領域で構成される。ネットワーク部はどのグループに属するかを示し、ホスト部はそのグループ内の個々の機器を識別する。サブネット化では、ホスト部として使われていたビットの一部をネットワーク識別用に転用し、元の範囲をより細かい区画へと切り分ける。この区切り方を示す値が「サブネットマスク」であり、「255.255.255.0」のように4つの数値で表す形式と、「/24」のようにネットワーク部ビット数を示すCIDR表記の二通りがある。

サブネット化の大きな動機のひとつは、ブロードキャスト通信の制御である。ブロードキャストとは同一ネットワーク内のすべての機器に届く一斉配信の通信で、端末数が多いほど不要な通信が増え、帯域を圧迫しやすくなる。ネットワークサブネットに分割すると、ブロードキャストの到達範囲は各サブネット内に限定されるため、ネットワーク全体の負荷を抑えられる。また、異なるサブネット間の通信にはルータやL3スイッチといった中継装置が必要になるため、通信の流れを整理し、障害発生時の影響範囲も限定しやすくなる。

セキュリティ面でも効果がある。部署や用途ごとにサブネットを分けてそれぞれアクセス制御を行うことで、あるサブネットで問題が起きても他への波及を防ぎやすい。企業内ネットワークでは営業、開発、経理といった組織単位サブネットを切り、互いの通信をルータで制御する構成が用いられることがある。なお、複数のサブネットをひとつの大きなネットワークにまとめる逆の操作は「スーパーネット化」(supernetting)と呼ばれる。

IPv4アドレスの枯渇が課題となった時代には、アドレスを無駄なく使い分けるためにもグローバルIPアドレスを対象にサブネット化が行われた。現在主流のIPv6ではアドレス空間が大幅に拡張されているが、ネットワーク設計の基本としてサブネット化の考え方は引き続き使われている。クラウド環境や仮想ネットワークでも、サブネットを単位とした構成が標準的に採用されている。

(2026.4.28更新)
 

他の辞典等による「サブネット化」の解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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