RMON 【Remote network MONitoring】
概要
RMON(Remote network MONitoring)とは、ネットワーク(LAN)の通信状況を遠隔から監視する仕組み。通信機器などを設定・管理するSNMPと併用されることが多い。ネットワーク機器と管理システムの通信手順(プロトコル)が標準化されている。RMONに対応した通信機器は、ネットワーク上の各機器や機器間の通信量やエラーの発生状況などを監視し、管理システムへ報告する。管理者は様々な場所のLANの状況を一元的に把握することができ、障害の検知や原因の診断、利用状況の把握と構成の最適化などを素早く行なうことができる。
RMONによる監視は「プローブ」(probe)と呼ばれる専用の機器をネットワークに接続して行う場合と、ネットワークスイッチやルータなどにRMON機能が内蔵されており、これを利用して行う場合がある。RMONの仕様はIETFによってRFC 3577などとして標準化されており、監視対象の機器と管理用ソフトウェアが異なるメーカーのものでも接続して利用することができる。
RMON1とRMON2
認識するプロトコル階層の違いにより、EthernetやWi-Fiなど物理層やデータリンク層(ネットワークインターフェース層)を対象とした「RMON1」と、IP(Internet Protocol)などネットワーク層(インターネット層)以上を対象とした「ROM2」がある。
RMON1はMACアドレスなどを単位に機器を識別し、ネットワークスイッチなどの監視に利用される。RMON2はIPアドレスなどを認識でき、流通するパケットを解析して上位のプロトコルの種類ごとに通信状況を調査することもできる。
(2024.1.13更新)