LANハブ 【LAN hub】 ネットワークハブ / network hub / イーサネットハブ / Ethernet hub
複数のケーブルを差し込むための接続口(ポート)が並んだ機器で、あるケーブルから流れてきた信号を他のケーブルに流すことで相互に通信できるようにする。UTPケーブル(銅線ケーブル)を差し込むRJ45コネクタを備えたものと、光ファイバーケーブルを差し込む光ポートを備えたもの、両方を備えたものがある。
単純に受信したすべての信号を増幅してすべてのポートに再送出する機器を「リピータハブ」(repeater hub)、信号からイーサネットフレームを復元し、宛先のMACアドレスを解析して関係するポートにだけ選択的に再送出する機器を「スイッチングハブ」(switching hub)という。
現在ではスイッチングハブが一般的になったため、LANハブと呼ばずに「ネットワークスイッチ」(network switch)「イーサネットスイッチ」(Ethernet switch)「LANスイッチ」(LAN switch)「L2スイッチ」(Layer 2 switch)あるいは単にスイッチと呼ぶことが多い。
イーサネットには世代や仕様の異なる複数の規格があり、LANハブも対応規格がそれぞれ決まっている。現在主流なのは1Gbps(ギガビット毎秒)で通信できるギガビットイーサネット(Gigabit Ethernet)の1000BASE-T規格に対応した製品だが、前世代の100BASE-TX(100Mbps)などにも対応し、相手方に応じて自動切替できるようになっている。
無線LAN(Wi-Fi)ではハブに相当する中継機器を「アクセスポイント」(AP:Access Point)という。周囲にあるWi-Fi機器からの接続を受け入れ、機器間相互あるいは有線回線との中継を行う。アクセスポイント製品の中には複数の有線LAN(Ethernet)ポートを備え、ハブと兼用になっているものもある。