コンテンツフィルタリング 【content filtering】

概要

コンテンツフィルタリング(content filtering)とは、インターネットを通じて端末に流入する情報を監視し、あらかじめ設定された条件に合致したものを排除・遮断する技術。Webサイトや電子メール、アプリなど様々なコンテンツを対象に適用される。

ネットワークやコンピュータの管理者が、利用者にとって望ましくないコンテンツを排除するために用いるもので、利用者が直接操作する端末などに設定される場合と、ネットワークの出入口にある通信機器など(ルータやファイアウォールプロキシサーバなど)で一括して行われる場合がある。

前者は保護者が子どもにパソコンなどを使わせる際に不適切なサイトやサービスへアクセスしないよう制限するために実施されることが多く、後者は企業などで従業員が業務と無関係なサイトを閲覧したり、不正な電子メールなどを通じてウイルス感染や情報漏洩することを防ぐために実施することが多い。

主な実装方式として、実際に送られてくるデータをリアルタイムに監視し、特定の語句が含まれていないかなどを基準に制限を行う「動的コンテンツフィルタリング」と、Webサイトを対象に、接続を試みたアドレス(URL/URI)を元に制限を行う「URLフィルタリング」がある。

URLに基いて判断する方式には、接続可能なURLを列挙し、それ以外への接続を遮断する「ホワイトリスト方式」(許可リスト方式)と、遮断するURLを列挙し、それ以外への接続を許可する「ブラックリスト方式」(拒否リスト方式)がある。

(2020.4.8更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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