コアネットワーク 【core network】 バックボーン
概要
バックボーン(backbone)とは、大規模な通信ネットワークにおいて、集線装置間や拠点間、事業者間、国家間などを結ぶ大容量の通信回線網のこと。“backbone” の原義は「背骨」で、IT以外の分野では屋台骨、支え、気骨などの意味で用いられる。コアネットワーク(core network)とは、大規模な通信ネットワークにおいて、集線装置間や拠点間、事業者間、国家間などを結ぶ大容量の通信回線網のこと。“backbone” の原義は「背骨」で、IT以外の分野では屋台骨、支え、気骨などの意味で用いられる。
コアネットワークはそのネットワークにおける中枢部分のことを指すため、種類や規模は様々である。ビルのフロア間や敷地内の建物間を結ぶ構内ネットワーク(LAN)、企業の拠点間を結ぶ広域通信網、携帯電話網で基地局間を結ぶ地上の通信回線網、インターネットサービスプロバイダ(ISP)間を結ぶ通信回線網、大陸間の海底ケーブル網などがこのように呼ばれる。
コアネットワークから個々の機器・端末あるいは利用者・加入者などを結ぶネットワークは、ネットワークの規模や種類に応じて、「ネットワークエッジ」(network edge)、あるいは「ワークグループネットワーク」(workgroup network:企業内LANなど)、「アクセスネットワーク」(access network:電話回線網、携帯電話網など)などと呼ばれる。
末端の利用者間のデータや通話の中継・転送、他のネットワークとの接続・中継が主な役割で、原則としてコンピュータや電話機などの末端の機器とは直接繋がらず、ゲートウェイやルータ、スイッチ、交換機などの集線装置や通信機器の間を結んでいる。末端から大量の通信が集中するため、使用される回線や機器は末端のネットワークの何桁も伝送容量や収容能力が高いものが用いられる。
(2019.7.28更新)
関連用語
他の辞典による解説 (外部サイト)
この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 全国地域情報化推進協会「ブロードバンド整備マニュアル」(PDFファイル)にて引用 (2007年4月)