無線LANカード 【wireless LAN card】 Wi-Fiカード / Wi-Fi card / WLANカード

概要

無線LANカード(wireless LAN card)とは、コンピュータなどの情報機器に差し込んで装着し、無線LAN(Wi-Fi)による通信機能を追加する小さなカード型の装置。

デスクトップ型やタワー型のコンピュータの場合は、筐体背面などにあるPCIバスやPCI Expressバスの拡張スロットに挿入する拡張カード(拡張ボード)の形になっている製品が多い。ノートパソコンの場合はWi-Fi機能はほぼ全機種に内蔵されており、カードで拡張する方式はほとんど用いられない。

かつては、ノートパソコンの筐体側面のカードスロットに挿入するPCカードやExpressCardなどの拡張カード型の製品や、デジタルカメラなどで利用できる、SDメモリーカードのスロットに挿入するタイプの製品も存在した。

無線LANルータWi-Fiルータ)や無線LANアクセスポイントWi-Fiアクセスポイント)などとセットで販売されている製品では「無線LAN子機」「Wi-Fi子機」などと呼ばれることもあるが、これもカード型はほとんど姿を消しUSB接続のアダプタ型となっている。

無線LANカードはコンピュータなどに無線LANWi-Fi)機能を追加する「無線LANアダプタ」(Wi-Fiアダプタ)のうちカード型の形状のものの総称で、アダプタ製品には他に、USBポートに差し込むタイプのものや、有線LANイーサネットEthernet)ポートに差し込んで通信を無線化するメディアコンバータ型の製品などもある。

無線LANWi-Fi)には通信方式の違いによりIEEE 802.11a/b/g/n/ac/axなど様々な種類があり、どの方式に対応しているかが製品パッケージなどに記載されている。接続先のアクセスポイントルータと同じ方式に対応していなければ通信できないため、どの方式の製品か確かめて購入する必要がある。

(2024.1.2更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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