読み方 : こういきイーサネット

広域イーサネット 【wide area Ethernet】 Ethrenet WAN

概要

広域イーサネット(wide area Ethernet)とは、地理的に離れた複数拠点間の構内ネットワーク(LAN)をイーサネット(Ethernet)で相互接続した広域的なネットワーク。通信事業者のVPNサービスの一種として提供されることが多い。

解説 各拠点のL2スイッチから事業者の運用する広域的なイーサネット網に直に接続する方式で、公衆網内ではVLANやMPLSなどで各顧客の通信を分離して配送する。主に大企業の拠点間接続などで用いられるため、アクセス網としては光ファイバー回線が用いられることが多い。

複数拠点間の広域ネットワークにはIP(Internet Protocol)レベルで接続するIP-VPNインターネットVPNなどもあるが、広域イーサネットはより下層のデータリンク層で相互接続する。IP以上のプロトコルからは広大な単一の物理ネットワークに見えるため、様々なアプリケーションやプロトコルに柔軟に対応でき、多拠点間を接続しても込み入った制御や設定が不要というメリットがある。

(2019.4.17更新)

他の用語辞典による「広域イーサネット」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「広域イーサネット」の出題履歴

▼ ITパスポート試験
平26春 問52】 通信事業者が自社のWANを利用して、顧客の遠く離れた複数拠点のLAN同士を、ルータを使用せずに直接相互接続させるサービスはどれか。