読み方 : こういきイーサネット

広域イーサネット【wide area Ethernet】Ethrenet WAN

広域イーサネットとは?

地理的に離れた複数拠点の構内ネットワークLAN)を、通信事業者が運用する広域回線網を介してイーサネットEthernet)規格で相互接続したネットワーク。また、そのような通信サービス。企業や官公庁などの拠点間接続を目的としたVPNサービスとして提供されることが多い。
広域イーサネットのイメージ画像

各拠点のL2スイッチを事業者の広域イーサネット網に直接収容する。事業者網の内部ではVLANVirtual LAN)やMPLSMulti-Protocol Label Switching)によって契約者ごとの通信を論理的に分離し、他の契約者のトラフィックと混在しないよう転送する。アクセス回線には光ファイバー回線が用いられることが多い。

リンク層レイヤ2)で接続するため、利用者側からは複数の拠点が単一の広大なLANとして見える。インターネット層レイヤ3)で相互接続する「IP-VPN」や「インターネットVPN」は通信手段がIPに限定され、ルータの設定なども必要となるが、広域イーサネットはIPに限らず様々なプロトコルに対応でき、各拠点でのルーティング設計も不要である。既存のLAN環境を大きく変更せずに拠点間接続網を構築でき、複数拠点を相互接続する構成でもネットワーク設計の自由度が高い。

ただし、イーサネットを広域に延伸する性質上、高コストな広域回線の帯域がブロードキャストフレームで圧迫されたり、ループ発生時の影響が広範囲に及ぶ場合がある。大規模な環境ではVLAN設定や冗長化構成など広域回線を意識したネットワーク設計を適切に行う必要がある。近年ではクラウドサービスとの接続基盤としての利用も増えており、企業ネットワーククラウド環境を閉域で結ぶサービスの基盤技術として採用される例も多い。

他の辞典等による「広域イーサネット」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「広域イーサネット」の出題履歴

▼ ITパスポート試験
平26春 問52】 通信事業者が自社のWANを利用して、顧客の遠く離れた複数拠点のLAN同士を、ルータを使用せずに直接相互接続させるサービスはどれか。
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。