ラッチ 【latch】

概要

ラッチ(latch)とは、かんぬき、掛け金(がね)という意味の英単語。ITの分野では何らかの対象を固定したり保護する仕組みのことを比喩的にラッチという。

ラッチ回路 (latch circuit)

デジタル電子回路の分野で、1ビット(オンとオフの2状態)の情報を保持することができる回路を「ラッチ回路」(latch circuit)という。

最も単純なSRラッチ(RSラッチとも言う)は、S入力がオンになると出力がオンに、R入力がオンになると出力がオフに切り替わり、その後は入力がなくてもその状態が維持される。

ロック機構のラッチ

データベース管理システムDBMS)の中には、内部処理のために特定のメモリ領域を短時間保護する簡易なロック機構のことをラッチと呼んでいるものがある。

コネクタのラッチ

通信ケーブルなどの端にあるプラグ部分において、ポートジャック/レセプタクル)から脱落するのを防止するために設けられた突起や金具、ツメなどのことをラッチという。SATASerial ATA)ケーブルやRJ11/RJ45コネクタなどに設けられているものがよく知られる。

(2019.12.17更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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