コンカレントエンジニアリング 【concurrent engineering】 CE

概要

コンカレントエンジニアリング(concurrent engineering)とは、製品の開発プロセスを構成する複数の工程を同時並行で進め、各部門間での情報共有や共同作業を行なうことで、開発期間の短縮やコストの削減を図る手法。
コンカレントエンジニアリングのイメージ画像

解説 特に製造業で用いられる手法で、設計、試作、調達、生産などの各工程を担当する部門が情報を共有して高度に連携し、前工程の完了を待たずに前倒しで業務を進める。

また、後工程の持つ知見を前工程にフィードバックし、例えば量産時に不良品が生じにくい構造を設計に反映させるなどして、全体最適や全体を通じたコストの削減を目指す。

狭義には、設計から生産までのエンジニアリング部門間での共同作業を意味するが、広義には、企画やマーケティングから、開発、製造、販売、サポート、廃棄・リサイクルなどに関連する部門まで、製品のライフサイクル全般に渡って行われる活動を意味する場合もある。

(2020.4.5更新)

他の用語辞典による「コンカレントエンジニアリング」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「コンカレントエンジニアリング」の出題履歴

▼ ITパスポート試験
令4 問32】 コンカレントエンジニアリングを適用した後の業務の流れを表した図として、最も適したものはどれか。ここで、図の中の矢印は業務の流れを示し、その上に各作業名を記述する。
平29秋 問17】 コンカレントエンジニアリングの説明として、適切なものはどれか。
平27春 問31】 製造業のA社は、製品開発のリードタイムを短縮するために、工程間で設計情報を共有し、前工程が完了しないうちに、着手可能なものから後工程の作業を始めることにし。た。
平26春 問28】 コンカレントエンジニアリングの目的として、適切なものはどれか。
平24秋 問28】 コンカレントエンジニアリングの目的として、適切なものはどれか。
平24春 問3】 製品開発のライフサイクルにおいて、技術開発や製品の機能設計、ハードウェア設計、試作、製造準備といった作業工程のうち、同時にできる作業は並行して進め、手戻りや待ちをなくして製品開発期間を短縮する手法はどれか。

▼ 基本情報技術者試験
令6修12 問52】 コンカレントエンジニアリングの説明として,適切なものはどれか。
平26秋 問72】 コンカレントエンジニアリングの説明として,適切なものはどれか。