管理図 【control chart】
同じ時期に生産された個体の集団を「群」として、各群の個体の品質を表す特性を計測する。品質の特性の平均値を「中心線」(CL:Center Line)として、各群の測定結果の平均値をプロットする。各点を時系列に繋いでいくと、品質のばらつきの変化を時系列に表す折れ線グラフとなる。
中心線の上方には、一定の基準を超えて値が上に乖離したことを示す「上方管理限界」(UCL:Upper Control Limit)線を、下方には同様に下に乖離したことを示す「下方管理限界」(LCL:Lower Control Limit)を引く。基準の設定には様々な考え方があるが、全体の標準偏差(σ)を用いてUCLを+3σ、LCLを-3σに設定することが多い(3σ法)。
工程が正常な場合、グラフは中心線の周囲をランダムに推移する。UCLあるいはLCLを超える群が現れた場合は何らかの異常とみなして原因の究明や対策を行う。また、管理限界の範囲内で推移していても、多数の群が連続して中心線より上または下にある場合や、連続して単調に増加あるいは減少するなど、偶然のばらつきから逸脱する事象が見られる場合は異常を疑う場合がある。
(2021.7.27更新)