定量発注方式 【FOQ】 Fixed Order Quantity
概要
定量発注方式(FOQ)とは、在庫の発注方式の一つで、手元の在庫が設定した水準を下回ったら一定の量を注文する方式。下限の在庫量のことを「発注点」という。在庫管理では在庫の払底、欠品を防ぎつつ、過剰在庫による資金効率の低下や保管コストの増大も避けなければならず、なるべく一定量の在庫を維持する必要がある。
定量発注方式は在庫の発注を管理する手法の一つで、あらかじめて設定した在庫量を下回ったら、一定の数量の商品を発注する。発注量が毎回同じで、在庫の減少ペースが同じなら周期も一定となるため、発注の手間が少ない手法である。
定量発注方式では発注のトリガーとなる下限量である発注点と毎回の発注量を設定する必要がある。発注点は納品までのリードタイムを考慮して、発注から納品までの平均的な使用量に安全在庫を加えたものとする。発注量は発注費用と在庫管理費用の和が最小となる経済的発注量を算出する。
定量発注方式は時期や季節などによる需要や供給の変動が少なく、安定的に取引される製品に向いているとされる。また、安価な製品や重要度が低い製品、短納期の製品にも向いているとされる。在庫量ではなく時期に着目して注文を管理する手法は「定期発注方式」という。
(2024.7.25更新)