読み方 : とくせいよういんず
特性要因図 【cause and effect diagram】 魚骨図 / フィッシュボーンチャート / fishbone diagram / 石川ダイアグラム / Ishikawa diagram
概要
特性要因図(cause and effect diagram)とは、製品の品質管理などでよく用いられる図の一種で、対象の持つ特性とその要因と思われるものを階層的に図示したもの。ある事象がどのような要因に組み合わせによって成り、個々の要因がどのような要素に分解されるかを一覧することができる。解説 表記法にはいくつかのバリエーションがあるが、よく知られる一般的な手法では、特性を図の右端中央に大きく記し、その左に特性に向かう長い矢印を水平に引く。特性の要因と思われるものは図の上下に配し、それぞれ中央の長い矢印に向かって矢印を引く。
さらに各要因について、その要因や構成要素と思われるものがあるときは周辺に記し、矢印に向かって小さな矢印を引く。この作業を段階的に繰り返していき、より小さな要因へ分解していく。最終的には、支流が合流して大河となり海に注ぐように、無数の細かい要因が次第に大きな要因となって特性が生じている関係性が図示される。
特性要因図は中央の大きな矢印を魚の背骨に、そこに集まる各要因の矢印が肋骨になぞらえて「魚骨図」「フィッシュボーンチャート」などと呼ばれることもある。より実用的には、見やすさや付加情報の書き込みやすさなどから組織図やトーナメント表のように上から下に向かって枝分かれする表のような形式で作成されることも多い。
作業などの実施前に、想定される問題とその要因を列挙して対策を講じるために作成するものを「管理用特性要因図」、問題が発生した後に、その原因を検証するために実際に起きたことを元に作成するものを「解析用特性要因図」ということがある。
(2019.9.26更新)
「特性要因図」の関連用語
他の用語辞典による「特性要因図」の解説 (外部サイト)
資格試験などの「特性要因図」の出題履歴
▼ ITパスポート試験
【令4 問48】 システム開発プロジェクトの品質マネジメントにおいて、品質上の問題と原因との関連付けを行って根本原因を追究する方法の説明として、適切なものはどれか。
【平26春 問4】 ソフトウェアの設計品質には設計者のスキルや設計方法、設計ツールなどが関係する。品質に影響を与える事項の関係を整理する場合に用いる、魚の骨の形に似た図形の名称として、適切なものはどれか。
▼ 基本情報技術者試験
【令4修7 問77】 図は特性要因図の一部を表したものである。a,bの関係はどれか。
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【平31春 問77】 図は特性要因図の一部を表したものである。a,bの関係はどれか。
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【平29修1 問77】 図は特性要因図の一部を表したものである。a,bの関係はどれか。
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【平25修12 問75】 特性要因図を説明したものはどれか。
【平25秋 問76】 図は特性要因図の一部を表したものである。a,bの関係はどれか。
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【平24修1 問75】 品質などのある結果の原因と考えられる要素を整理して考えをまとめ,本質的な原因や真の原因を追求する場合に使われる分析技法として,適切なものはどれか。
【平23修12 問74】 特性要因図を説明したものはどれか。
【平23修7 問56】 図やチャートの使い方に関する記述のうち,適切なものはどれか。
【平22修7 問75】 特性要因図を説明したものはどれか。