MOT 【Management Of Technology】 技術経営 / テクノロジーマネジメント / technology management
概要
MOT(Management Of Technology)とは、技術の研究・開発や継続的なイノベーションを中心とした経営管理の手法。また、それを対象とする学問分野。技術が重要な要素を占める事業や製品を持つ企業にとって必要となる。科学技術を応用した製品・サービスを中核とする事業体が持続的に発展するために必要となる経営手法の体系であり、新技術の創出や獲得、技術への投資、製品への応用、技術資産の活用や知財・特許戦略などに力点が置かれている点が一般的な経営管理体系と異なる点である。
製造業など技術に立脚した事業を行う経営体では、独自技術により競争優位を獲得したり、技術を元に持続的に収益を挙げるビジネスモデルを確立するなど、経営資源や戦略の一環として技術を正しく取り扱う必要に迫られる。このように経営の立場から技術のマネジメントを行う手法の体系としてMOTが研究されてきた。
MOTの源流は1960年代アメリカの経営学研究にあると言われている。1980年代には半導体やバイオなど高度な科学技術を基礎とする産業の興隆、工業における日本など新興勢力からの挑戦を受けてMOTが大きく注目を集めるようになった。日本でも2000年代から工学系の大学院などでMOTを学ぶコースが整備されている。
(2019.8.17更新)