読み方 : ピーディーピーシー
PDPC【Process Decision Program Chart】
PDPCとは?

図はスタートからゴールへ向けて矢線で要素を結びながら展開する。スタートとゴールは二重線の長丸(または角丸の矩形)で表し、時間経過や因果関係に従って上から下へ、あるいは左から右へ配置していく。途中の状態・状況は一重線の長丸、実施する方策は長方形、結果が事前に不確定な条件分岐は菱形で表す。時間経過を伴わない変化や推移は点線で繋ぐ。
作図のアプローチは二種類に分けられる。「強制連結型」は単一の目的に向けて状況を収束させていく形式で、「逐次展開型」は想定される様々な可能性に応じて図を枝分かれさせていく形式である。逐次展開型は不測の事態に対する代替手段や回避策を事前に整理する用途に特に適しており、リスク分析や障害対策の立案にも用いられる。
フローチャートが処理手順や業務の流れを表現するのに対し、PDPCは計画の実行中に生じ得る問題や例外的な状況まで含めて記述できる。目標に至る複数の経路や対応策を可視化することで、計画段階でのリスク低減や意思決定の支援に用いられる。IT分野では、システム開発のプロジェクト管理や、運用設計においてトラブル発生時の対応フローを整理する際にも活用されている。
PDPCは1968年に東京大学工学部の近藤次郎教授が考案した。日本では製造業の品質管理(QC)活動の普及と共に広まり、従来の「QC七つ道具」を補完する手法群である「新QC七つ道具」の一つとして位置付けられている。新製品開発や生産計画、システム開発など、将来の展開を予測しながら計画を具体化する用途で用いられることが多い。