読み方 : ピーエルほう

PL法【Product Liability Act】製造物責任法

概要

PL法とは、製品の欠陥によって生じた損害を製造業者に賠償させることができることを定めた日本の法律。1994年に制定、1995年7月に施行された。
PL法のイメージ画像

製品が本来備えるべき安全性が欠けていることによって、購入者や使用者の身体や(その製品以外の)財産に害が生じた場合について、その製品を製造・加工・輸入等した事業者が賠償責任を負うことを定めている。販売者の責任は問われない。

安全上の欠陥により事故などが生じた場合の損害を対象した法律で、性能や機能、品質が販売時に提示された水準に満たず、製造者のうたう利益や便益が得られなかったといった損失や逸失利益には適用されない(他の法律に基いて賠償請求できる場合はある)。

対象となる製品は「製造または加工された動産」と規定され、建物(不動産)や、未加工の状態で販売された物(採れたての野菜など)、サービス、ソフトウェア、電気などの無体物は対象外となる。ただし、電子機器が内蔵するソフトウェアの不具合によって損害を生じた場合には、その機器の欠陥として対象となる。

(2019.9.6更新)

他の用語辞典による「PL法」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「PL法」の出題履歴

▼ ITパスポート試験
平30春 問35】 PL法(製造物責任法)によって、製造者に顧客の損害に対する賠償責任が生じる要件はどれか。[事象A] 損害の原因が、製造物の欠陥によるものと証明された。
平26春 問17】 PL法(製造物責任法)の保護の対象はどれか。
平23秋 問18】 製造物責任法によって責任を問われるのはどのケースか。
▼ 基本情報技術者試験
令4修6 問80】 制御用ソフトウェアの不具合のうち,製造物責任法の対象となるものはどれか。ここで,制御用ソフトウェアはエレベータの制御装置に組み込まれているものとする。
令2修12 問80】 ソフトウェアやデータに瑕疵がある場合に,製造物責任法の対象となるものはどれか。
令2修7 問80】 制御用ソフトウェアの不具合のうち,製造物責任法の対象となるものはどれか。ここで,制御用ソフトウェアはエレベータの制御装置に組み込まれているものとする。
令1秋 問80】 ソフトウェアやデータに瑕疵がある場合に,製造物責任法の対象となるものはどれか。
平30修6 問80】 制御用ソフトウェアの不具合のうち,製造物責任法の対象となるものはどれか。ここで,制御用ソフトウェアはエレベータの制御装置に組み込まれているものとする。
平28修7 問80】 製造物責任法の対象となる制御用ソフトウェアの不具合はどれか。ここで,制御用ソフトウェアはエレベータの制御装置に組み込まれているものとする。
平26修12 問80】 製造物責任法の対象となる制御用ソフトウェアの不具合はどれか。ここで,制御用ソフトウェアはエレベータの制御装置に組み込まれているものとする。
平25修12 問79】 A社は,B社に委託して開発したハードウェアに,C社が開発し市販していたソフトウェアを購入して実装し,自社製品とした。D社は,この製品を仕入れてA社の製品として販売した。
平25修7 問79】 製造物責任法の対象となる制御用ソフトウェアの不具合はどれか。ここで,制御用ソフトウェアはエレベータの制御装置に組み込まれているものとする。
平24春 問80】 製造物責任法の対象となる制御用ソフトウェアの不具合はどれか。ここで,制御用ソフトウェアはエレベータの制御装置に組み込まれているものとする。