ヒストグラム 【histogram】 度数分布図 / 柱状グラフ
概要
ヒストグラム(histogram)とは、データの分布を表す統計図の一つで、縦軸に値の数(度数)、横軸に値の範囲(階級)を取り、各階級に含まれる度数を棒グラフにして並べたもの。どの範囲の値が多く、どの範囲が少ないかを視覚的に表現できる。解説 値の出現頻度の高い階級は高い棒で、低い階級は低い棒で図示されるため、出現頻度の高低やバラつき具合を視覚的に容易に把握できる。各階級の度数を示す棒のことを「ビン」(bin)と呼ぶことがある。
すべてのビンの面積の総和が全体の度数を表しており、各ビンの面積は全体に占めるその階級の度数の割合を視覚的に表現したものとなっている。同じデータ群でも階級の幅の取り方次第でビンの形状や分布は異なるが、どのような基準で区分すべきかについて様々な方法論が提唱されている。
また、手前のすべての区間の度数を足し合わせた累計値をその区間の度数とし、これを右肩上がりの棒グラフの列で示したものを「累積ヒストグラム」(cumulative histogram/累積度数図)という。端からどの区間までが重要かを見極める場合などに利用される。
(2020.7.2更新)
「ヒストグラム」の関連用語
他の用語辞典による「ヒストグラム」の解説 (外部サイト)
資格試験などの「ヒストグラム」の出題履歴
▼ ITパスポート試験
【平28春 問32】 品質管理において、測定値の存在する範囲を幾つかの区間に分け、各区間に入るデータの度数を棒グラフで表したものはどれか。
▼ 基本情報技術者試験
【令6修7 問58】 ヒストグラムとその利用目的を説明したものはどれか。
【平29修7 問75】 ヒストグラムを説明したものはどれか。
【平26修1 問74】 ある単体テスト工程では,1,000ステップ当たりのバグ摘出率はほぼ正規分布になることが分かっている。チーム別のバグ摘出率をヒストグラムで表したところ,バグ摘出率が高いことを嫌ってデータを意図的に操作し,管理値内に収めてしまったチームがあることが推測できた。
【平22秋 問76】 ヒストグラムを説明したものはどれか。
【平21修7 問54】 ある工場で,複数の機械で生産した同じ規格の部品の寸法を測定し,ヒストグラムで表したら,図のようになった。このヒストグラムに関する最も適切な説明はどれか。