GARP 【Gratuitous ARP】
概要
GARP(Gratuitous ARP)とは、ARP(Address Resolution Protocol)で用いられる特殊なパケットの一つで、自分自身のIPアドレスについての問い合わせを行うためのもの。ARPはイーサネットやWi-FiなどのLAN上でMACアドレス(物理アドレス)とIPアドレスの対応関係を調べるための通信規約(プロトコル)で、通常は他のホストのIPアドレスを問い合わせる一斉送信を行い、持ち主からの応答を受けて対応するMACアドレスを確定させる。
GARPでは自分がこれから使おうとしているIPアドレスについて問い合わせるを行い、他のホストから応答があれば、そのIPアドレスは既に使用されていることがわかり、アドレスの衝突を回避することができる。
また、重複確認以外にも、すでに自分が使っているIPアドレスについて問い合わせを流す場合もある。これはIPアドレスとMACアドレスの対応関係が変わった際に、そのことを他のホストにいち早く知らせるために行われる。例えば、同じIPアドレスを共有する冗長構成のルータで障害が発生し、現用系から待機系にMACアドレスが切り替わった場合などに行われる。
(2021.8.26更新)