FEC 【Forward Error Correction】 前方誤り訂正 / 前向き誤り訂正

概要

FEC(Forward Error Correction)とは、データの記録・読み出しや送受信をう際の誤り訂正方式の一つで、誤りが起こることを見越してあらかじめ冗長符号を付加したデータを送り、受け手が元のデータ復元する方式。

音声通話のように、即時性が求められ、伝送途上の誤りを受信側が検知して同じデータの再送を求めていたのでは間に合わないような用途でよく用いられる。

データの送り手はデータ本体から一定の計算手順で誤り訂正符号を算出し、データに付加して記録あるいは送信する。受け手では受け取ったデータから逆の手順で元のデータ復元する。記録や伝送の際に一部が変質・脱落しても、訂正符号により正しいデータを取り出すことができる。

符号の種類と長さによって、どの程度までの誤りなら正しく復元できるかが決まっており、これを超える数の誤りが一度に発生すると正しく復元することはできなくなる。代表的な符号化方式としてハミング符号、リードソロモン符号、ターボ符号などがよく知られる。

(2020.4.9更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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