読み方 : アンドかいろ
AND回路【AND gate】ANDゲート/論理積回路
概要

正論理では「H」を1、「L」を0に対応付けるため、すべての入力が1のときのみ出力が1となる。負論理ではHとLの解釈が逆になる。2入力1出力が基本だが、3入力以上の「多入力AND回路」も広く用いられる。
「H」と「L」を2進数の1と0に対応付ければビットAND演算となり、真理値の「真」(true)と「偽」(false)に対応付ければ論理演算の論理和となる。プログラム上でもビットANDはフラグ操作などに、論理和は条件判定などに多用される。
AND回路は、現在の入力の組み合わせだけで出力が決まる「組み合わせ回路」に分類される。フリップフロップ回路のように内部状態を保持する「順序回路」とは異なり、過去の入力は出力に影響しない。NOT回路やOR回路などと組み合わせることで、加算器や比較器、デコーダなど様々なデジタル回路を構成でき、CPUやFPGA、ASICなど幅広いデジタル機器の内部で利用されている。
回路図で用いる図記号はIEC、MIL/ANSI、DINの各規格が独自に定めており、JIS規格はIEC規格の図記号に準拠している。AND回路が用意されていない場合でも、NAND回路のみ、またはNOR回路のみを組み合わせることでAND回路と等価な機能を実現できる。NANDおよびNORは任意の論理回路を構成できる万能ゲートであり、実際のICチップ設計ではNANDゲートを基本単位として回路全体を構成する手法が広く用いられている。
(2026.7.7更新)