PLD 【Programmable Logic Device】 プログラマブルロジックデバイス / PLA / Programmable Logic Array
概要
PLD(Programmable Logic Device)とは、内部の論理回路の構造を再構成できる半導体チップの総称。通常のICチップは内部の回路構成を製造後に変更することはできないが、PLDは回路の設計情報を外部から送信して書き換えることができる。出荷時には内部に特定の回路構造が作り込まれておらず、利用者側(チップを組み込んだ機器の開発者など)で外部から特定のデータ形式で記述された設計データを送り込むと特定の機能を発揮するようになる。回路情報は消去と再書き込みを何度も繰り返すことができる。
大量生産される固定回路の半導体チップに比べると高価なため、半導体製品の開発時に動作検証を行う試作品をPLDで製作したり、通信機器の制御装置をPLDとして組み込んでおき、新しい通信方式や規格が策定されたら回路の書き換えで対応するといった使い方がよく見られる。
回路規模が数百ゲート程度かそれ以下の「PAL」(Programmable Array Logic)や「GAL」(Generic Array Logic)などのことを「SPLD」(Simple PLD)、数千ゲート程度までの複雑な構造のものを「CPLD」(Complex PLD)、数万ゲート以上の大規模なものを「FPGA」(Field Programmable Gate Array)と呼ぶ。
広義にはこれらすべての総称をPLDというが、狭義には、SPLDのみをPLDと呼ぶ場合と、SPLDとCPLDを合わせてPLDと呼ぶ場合がある。
(2020.4.18更新)