XNOR回路 【XNORゲート】 XNOR gate / 否定排他的論理和回路
概要
XNOR回路(XNORゲート)とは、基本的な論理回路の一つで、二つの入力と一つの出力を持ち、二つの入力が一致する時に「H」(High:高電圧)となり、不一致のとき「L」(Low:低電圧)となるもの。否定排他的論理和(XNOR)演算を行う回路である。正論理の場合、入力の片方が「H」、もう片方が「L」のとき出力が「L」となり、両方「H」または「L」のとき出力が「H」となる(負論理の場合はこの逆)。「H」と「L」を2進数の「1」と「0」に対応付ければビットXNOR演算を、真理値の「真」(true)と「偽」(false)に対応付ければ論理演算のXNOR演算を行うことができる。
入力が一致する場合に「真」を出力するため、XNORは「論理一致」(EQ:equal)とも呼ばれる。また、2進数1桁の加算を行う回路(加算器)でもあり、出力は加算した結果の1桁目を表している。キャリー(桁上り)を出力するためのANDゲートを組み合わせれば半加算器を構成できる。
現在の入力のみから出力が決まる組み合わせ回路の一つで、最も基本的な論理ゲートの一つである。回路図に用いる記号をIEC、MIL/ANSI、DINの各規格がそれぞれ定めており、JIS規格はIEC記号に準拠している。XNOR回路が用意されていない場合でも、NAND回路あるいはNOR回路(のみ)の組み合わせでXNOR回路を構成することができる。
(2024.8.21更新)