シュリンク 【shrink】
概要
シュリンク(shrink)とは、縮む、縮ませる、縮小(する)、圧縮(する)、収縮(する)、縮み上がる、などの意味を持つ英単語。一般の外来語としては縮小する、減少する、削減するといった意味で用いられる。元来は「内容や質量を変えずに面積や体積を減らす」あるいは「あとで元通り復元できるよう圧縮する」といった減らす前後で実質的な内容が維持されるという含意のある表現だが、このような意味を含まず単に削減する、切り捨てるといった意味で用いられることも多い。
半導体チップのシュリンク
ICチップの加工技術を微細化して、従来製品と同じ回路図を用いてより小さな面積のチップを製造することを「シュリンクする」と表現することがある。
回路の線幅を狭め、パターンを微細にすることで、同じ面積に従来より多くの配線や素子を配置することができるようになる。一枚のウェハから取り出せるチップの数が増えてコストを低減できるほか、個々のチップも消費電力や発熱量を減らすことができ、機能は同じだが性能や特性は向上する。
シュリンクラップ (シュリンク包装)
商品の包装の一種で、薄い透明なフィルムで外装をすっぽり覆い、熱を加えてフィルムを収縮させることで密着させたもの。表面の濡れや汚損を防ぎ、未開封であることを証明することができる。
ITの分野ではソフトウェアのパッケージ販売などで一般的に用いられる。購入者が外装を開封すると自動的に添付された利用許諾契約に同意したとみなす契約方式を「シュリンクラップ契約」という。
(2018.11.6更新)