順序回路 【sequential circuit】
内部に現在の状態を保持する記録回路を持ち、現在の入力信号と過去の入力によって与えられた内部状態の2つを合わせて出力を決定する。入力が同じでも、その時の内部状態によって出力される信号は変化することがある。
例えば、最も単純な順序回路の一つである「RSフリップフロップ」はSとRの2つの入力と1つの出力を持ち、(S,R)を(1,0)とすると出力が1に、(0,1)とすると出力が0に切り替わる。(0,0)のときは直前に切り替えられた出力が維持される。
ラッチやフリップフロップの他にも、レジスタやカウンタなど何らかの内部状態を保持するものが該当する。CPUやGPUなどのプロセッサもそれ自体が巨大な順序回路の一種と考えることもできる。一方、内部状態を持たず、その時の入力のみから出力が決定されるデジタル回路を「組み合わせ回路」(combinational circuit)という。
(2024.7.30更新)