ピン互換 【pin compatible】 ピンコンパチブル / ピンコンパチ
概要
ピン互換(pin compatible)とは、異なる半導体チップの間で、入出力に用いる接続端子の金属ピンの数や形状、配置と、そこに流れる電気信号が同じであること。あるICチップとピン互換性のあるチップを互換チップと呼び、相互に入れ替えても同じように動作させることができる。あるICチップと別のチップの間で電子基板などへ差し込むピンの仕様に互換性がある状態を表す。通常は、駆動電圧や信号の形式など電気的な仕様も同じで、互いにそのまま入れ替えて使用できる場合を指すが、文脈によっては接続端子の外形的な仕様が同一である(差し込むことができる)ことのみを指し、電気的には仕様が異なり入れ替えて使用できない場合を含むことがある。
チップの仕様自体が標準規格で決まっているような汎用のICチップの場合はチップの性能や機能も同一だが、マイクロプロセッサ(CPU/MPU)など機能が複雑で仕様の個別性の高い製品の場合は、電気的な通信仕様などは同一でも駆動周波数や命令セット、キャッシュメモリの容量など実際に使用する際の性能などに差がある場合もある。
(2018.6.13更新)