読み方 : ふろんり
負論理【negative logic】アクティブロー/active low
概要

デジタル回路では、信号線の電圧に閾値を設け、それを上回るか下回るかで2値を区別して1ビットの情報を伝達する。負論理はこの2つの電気的状態と論理値の対応付けにおいて、低電圧側を「1」と定義する方式である。どちらの電圧レベルを「1」とするかは設計上の取り決めであり、論理学的には正論理と負論理のいずれを採用しても演算の結果は変わらない。
回路図や半導体製品のデータシートでは、負論理の信号であることを示すために信号名の上に横線(バー)を引くか、ピンの根元に小丸(○)を付ける記法が用いられる。信号名の末尾に「#」「/」「_N」「_B」などの記号を付ける表記も広く使われており、例えば「RESET_N」や「CS#」はそれぞれ低電圧でリセットやチップ選択が有効になることを示している。
トランジスタをスイッチとして用いる回路では、電流を引き込む動作(シンク電流)の方が電流を押し出す動作(ソース電流)より駆動能力が高く安定している場合があり、有効な信号を低電圧(L)に割り当てる負論理の方がノイズ耐性の面で有利とされる。また、複数の素子の出力を結線していずれか一つでもLになれば全体の出力が変化する「ワイヤードOR」のような構成でも負論理が適している。こうした理由から、リセット信号、チップセレクト信号、割り込み要求信号など制御系の信号線には現在も負論理が用いられることが多い。
(2026.6.18更新)