負論理 【negative logic】 アクティブロー / active low
概要
負論理(negative logic)とは、デジタル回路で情報を表現する方法の一つで、電圧レベルが低い状態(L:Low)に「1」や「真」(true)を、高い状態(H:High)に「0」や「偽」(false)を対応付ける方式。正論理の対応関係を逆転させたもの。デジタル回路では信号線を流れる電流の電圧に閾値(敷居値)を設け、これより高い電圧と低い電圧を2つの状態に対応付けて1ビットの信号を伝達する。低電圧の状態に2進数の「1」や論理値の「真」を対応付けるのが負論理である。
対応関係が逆のものは「正論理」(positive logic/アクティブハイ)と呼ばれ、論理学的にはいずれを用いても違いはない。人間の直感としては電源が高い状態が1や真である正論理の方が分かりやすいが、半導体素子の電気的な特性から電圧の高い状態と低い状態が対称でない場合があり、負論理の方が都合が良いこともある。
(2022.5.11更新)