読み方 : ディスクリートはんどうたい

ディスクリート半導体【discrete semiconductor】単機能半導体/個別半導体

概要

ディスクリート半導体とはトランジスタダイオードコンデンサ、サイリスタなど単一の素子を独立したパッケージに封入した半導体部品の総称。複数の素子を一つのチップに組み入れた集積回路IC)と対をなす概念で、電子機器の部品として用いられる。
ディスクリート半導体のイメージ画像

ICが発明されるまでは、半導体製品はすべてディスクリート半導体であり、電子基板の上に一つ一つ実装・配線して制御回路などを構築していた。半導体の主役がICチップに移った後も、電子機器の内部では電力制御など様々な用途でディスクリート半導体が使われており、依然として重要な役割を果たしている。

代表的な種類としてはダイオードバイポーラトランジスタMOSFET、サイリスタなどがある。整流用ダイオードは電流の一方向通過を担い、トランジスタは増幅やスイッチとして利用される。MOSFETは高速なスイッチングや低損失動作に適している。これらは単独で使用される場合もあれば、複数を組み合わせて回路を構成する場合もある。

ICよりもディスクリート半導体が一般的な分野に、電力制御を行う「パワー半導体」がある。大電流や高電圧を扱う電源回路、モーター制御、インバータなど、ICでは対応が難しい領域である。これらの用途では演算回路のような大量の素子の集積は不要な一方、素子一つ一つに大きな電力が集中するため、放熱設計や耐圧特性の観点から個別部品として実装したほうが良い。

(2026.4.15更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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