コンピュータビジョン 【CV】 Computer Vision
カメラなどで取り込んだデジタル形式の画像や映像を処理し、写っている物やその種類の特定、個体の識別、距離や位置、動きの検出や追跡などを行う。人間が視覚で捉えた光景を脳で認識する過程の一部をコンピュータで再現する手法と言うこともできる。
画像から情報を抽出する技術は応用範囲が幅広く、機械の自動制御や自動車の自動運転、顔認識や顔認証システム、医用画像の解析による診断の補助などの事例がよく知られる。近年では認識メカニズムに人工知能の技術を応用し、ニューラルネットワークを始めとする機械学習により高度な認識処理を可能にする研究も進んでいる。
マシンビジョン (MV:Machine Vision)
機械のシステムの一部にコンピュータビジョンの技術を組み込んだものを「マシンビジョン」(MV:Machine Vision)という。工場の自動検査システムなどはこちらに分類される。
光学センサーやカメラを組み込んだ機械システムを構築し、センサー部分から入力されたデジタル画像情報を内蔵された認識システムで処理、結果を操作員に知らせたり、動作に反映させる。応用例として、ベルトコンベアを流れる製品の画像を処理し、外観から不良品を選別して自動的に抜き取る検査機などが知られる。
(2020.8.22更新)