ハイフネーション 【hyphenation】

概要

ハイフネーション(hyphenation)とは、欧文の編集をワープロソフトなどの機能の一つで、の末尾に収まりきらない単語があるときに、単語の前半の末尾にハイフン(-)を記して改行し、後半を次行の冒頭に送ること。

欧文では空白や改行で単語を分かち書きするため、日本語のように単語の綴りの途中で改行を挟んで前後に分割してしまうことは原則として許されない(別の単語ということになってしまうため)。このため、やむなく分割する際には一つの単語であることを示すために行末にハイフンを記す。

ただし、日本語の文章のように単語のどこで切っても良いわけではなく、単語ごとに決まっている音節などの区切りに従って分割しなければならない。例えば、“hyphenate” という単語は hy・phen・ate という音のかたまりで構成されており、hy-(改行)phenate や hyphen-(改行)ate とするのは良いが、hyph-(改行)enate のように分割してはならない。

行末に単語が収まりきらない場合の処理としては、行末に余白を多く残して単語を丸ごと次行に送るワードラップword wrap)が用いられる場合もある。ワードラップだと単語の分割は防げるが、行末の位置が不揃いになるのに対し、ハイフネーションでは右端がある程度きれいに揃うが単語は分割される。

(2018.8.24更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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