.docmファイル

概要

.docmファイルとは、ワープロソフト「Microsoft Word」(マイクロソフト・ワード)の標準ファイル形式の一つで、マクロ・VBA機能が有効な文書を保存したもの。ファイル名の拡張子(末尾の「.」以降)が「.docm」になっているもので、Word 2007以降で用いられる。

Wordには複数の連続した操作手順を記録して後から何度でも再生することができる「マクロ」（macro）機能や、「VBA」（Visual Basic for Applications）という簡易なプログラム開発・実行環境が備えられており、定型的・反復的な作業を自動化することができる。

Word 2007以降では文書データを、ファイル名の拡張子が「.docx」である「DOCXファイル」という形式で保存するのが標準だが、この形式はマクロ・VBAに対応しておらず、文書内にこれらを作成しても削除された状態で保存する。

文書ファイルにマクロやVBAを添付して一緒に保存し、別の環境で開いても再生できるようにするには.docmファイル形式での保存を指定する必要がある。マクロ・VBAが添付されていることが一目で分かるよう、ファイルアイコンはDOCXと同じものに小さな「！」マークが追加されたデザインとなっている。

(2023.6.7更新)
この記事の著者 ： (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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