読み方 : ぜったいさんしょう
絶対参照【absolute reference】絶対セル参照/absolute cell reference
概要

表計算ソフトでは通常、数式を別のセルにコピーすると参照先が自動的にずれる。たとえば「=A1+B1」を1行下にコピーすると「=A2+B2」に変化する。これを「相対参照」と呼ぶ。多くの場面でこの自動調整は便利だが、消費税率や為替レートなど、シート内の一か所に入力した固定値を複数のセルで共有したいときには都合が悪い。相対参照のままコピーすると参照先がずれ、誤った計算結果を招くことがある。
そこで使うのが絶対セル参照である。「$A$1」と記述しておけば、数式をどのセルにコピーしても参照先は常にA列1行目に固定される。「$」記号は列・行それぞれに付けるもので、どちらか一方だけに付けることもできる。「$A1」なら列Aのみ固定されて行は相対参照となり、「A$1」なら行1のみ固定されて列が相対参照となる。これを「複合参照」と呼び、縦横に展開する集計表や、固定値と可変値を組み合わせる計算式を作るときに活用される。
入力の手間を省く方法として、数式入力中にセルアドレスを選択した状態でF4キーを押すと、絶対参照・複合参照・相対参照を順に切り替えられる。「$」記号を手入力するより素早く操作できるため、実務でよく使われる。これらの参照方法を場面に応じて使い分けることで、同じ数式を多数のセルへ一括適用でき、手動修正の手間や入力ミスを抑えた効率的な表計算が可能になる。
(2026.4.29更新)