絶対参照 【absolute reference】 絶対セル参照 / absolute cell reference

概要

絶対参照(absolute reference)とは、表計算ソフトセルを指定する方法の一つで、ワークシート内の絶対位置を指定するもの。どのセルからでも同じ表記で特定のセルを指し示すことができる。

代表的な表計算ソフトMicrosoft Excelでは、セル内の関数や計算式などで「$A$1」のように「$」(ドル記号)に続けて列番号(アルファベット)や行番号を記述すると、絶対参照となる。他のソフトウェアでもこれにならって同じ記法を採用しているものがある。

絶対参照では参照先となるセルの位置は固定されており、参照元となるセルの値を他のセルにコピーしても、常に参照先となるセルの位置は同じである。一方、そのセルからの相対位置でセルを指し示す方式もあり「相対参照」(relative reference)という。「$A1」「A$1」のように列のみ、あるいは行のみを絶対参照とし、もう片方を相対参照とすることもできる。

(2025.3.2更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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