ソルバー 【solver】

概要

ソルバー(solver)とは、表計算ソフトの分析機能の一つで、指定した様々な制約条件を満たす値の組み合わせを探索する機能。Microsoft Excelアドインなどで利用できる。

利用者は目的のセルとその目標値(最大、最小、特定の値など)、値を変化させてもよいセル(可変セル)の範囲、関連するセルの制約条件(セル間の大小関係、上限・下限、複数セルの和や差の上限・下限、値を整数に限るなど)を入力する。

これらの条件を指定してソルバーを実行すると、目的のセルの値が最も目標に近くなるような可変セルの値の組み合わせを見つけ、そのときの値を目的セルと可変セルに自動的に入力してくれる。

例えば、複数の製品の生産計画を立てる際、各製品を一単位製造するのに必要な原料の量や粗利益額などの前提条件をもとに、ある量の原料から粗利の総額が最大となる生産量の組み合わせを算出するといった処理を行うことができる。

(2022.6.8更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。