IRM 【Information Rights Management】
概要
IRM(Information Rights Management)とは、業務で使用する文書ファイルなどを暗号化し、閲覧や編集などを管理・制限したり、操作履歴を記録したりすること。また、そのような機能や専用のソフトウェアなどのこと。機密や社外秘の内容が記載された文書ファイルなどに対して用いられ、ファイルの複製や印刷、スクリーンショット(表示画面を画像化したもの)取得などを禁止あるいは制限することにより、不正な持ち出しや漏洩を防止する。
利用者の識別・認証と利用者に与えられた権限に基づく動作の制限を行い、特定の利用者のみが文書を閲覧できるようにしたり、印刷を禁止したり、閲覧期限を設定したり、誰がどのような操作・編集を行ったのか履歴を記録したりする。
IRMによる管理を設定したファイルは内容が暗号化され、当該IRMシステムの管理下でのみ閲覧・印刷・編集などが可能となり、外部のコンピュータに単純にコピーしただけでは開くことができないようになる。
様々なシステムやファイルで使用できる独立した製品も多く存在するが、単にIRMといった場合は米マイクロソフト(Microsoft)社がオフィスソフト「Microsoft Office」に内蔵しているIRM機能を指すことが多い。Officeの一部のエディションが対応しており、Office以外にWindows ServerおよびActive Directoryの導入などが必要となる。
(2020.3.27更新)
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この記事を参照している文書など (外部サイト)
- セーフティネット住宅情報提供システム「セーフティネット住宅 事業者向け管理サイト CSV一括登録等操作マニュアル」(PDFファイル)にて引用 (2020年12月)