エクセル方眼紙 【Excel方眼紙】
概要
エクセル方眼紙(Excel方眼紙)とは、表計算ソフトのMicrosoft Excel(マイクロソフト・エクセル)でワークシートを作成する際、方眼紙のようにすべてのセルを小さな正方形に整形し、これを繋ぎ合わせて項目を作成する手法。また、そのように編集されたシート。表計算ソフトでは一枚のワークシートにデータ項目を入力するセルが碁盤目状に縦横に規則正しく並んでおり、セルの横の並びである行の高さ、縦の並びである列の幅を調整して、入力や閲覧がしやすいようにシートの見た目を整えることができる。
本来想定されるシートの編集方法では、セル一つにデータ項目一つが入り、各項目のデータの形式や種類に合わせてセルの大きさを調整するが、エクセル方眼紙では全行全列を同じ幅・高さに揃え、小さな正方形のセルを敷き詰めた状態にする。必要なサイズだけセルを縦横に連結して各項目を用意する。
申請書類など記入式の印刷物を作る際によく用いられる手法で、見た目は従来のワープロソフトなどで作成した様式に似せることができるが、ソフトウェア上でファイルとして開いてデータを入力すると、データの見た目上の並びとセルの位置が対応せず、規則性無く飛び飛びの位置にデータが並んだ状態となる。
また、セルを連結せずに一文字ずつ別々のセルに入力していく設計にする場合もあり、文字や数字をまとめて入力できずに手間がかかるほか、後から記入文字列を複製したりプログラムで読み取ることも困難となり、データとしての利用価値が著しく低下する。このような紙面としての見た目にしか関心のないシート設計を総称して俗に「神エクセル」(「神」は「紙」のもじり)と呼ぶことがある。
(2023.11.27更新)