STDEV.P関数 【STDEV.P function】
概要
STDEV.P関数(STDEV.P function)とは、米マイクロソフト(Microsoft)社の表計算ソフトMicrosoft Excelのワークシートのセルに書き込むことができる関数の一つで、指定のデータ群から標準偏差を求めるもの。標準偏差(SD:Standard Deviation)は統計における指標の一つで、データ群のばらつき具合を表す値である。小さいほど平均付近にデータが集まっていることを表し、大きければ平均から外れたデータがたくさんあることを表す。
STDEV.P関数は与えられたデータ群から標準偏差を求める関数で、基本的な書式は「=STDEV.P(値1,値2,…)」である。個別に値を指定する場合は255個まで記述できるが、通常は「=STDEV.P(B2:B101)」のように値が並んだセルの範囲を指定することが多い。
STDEV.P関数は与えられたデータ群を母集団全体とみなして、各値と平均値の差を二乗した値の和を求め、これをデータの数で割った平均のルートを取る(二乗平均平方根)。一方、データ群が母集団から抽出した標本である場合は、母集団の標準偏差の推定値を求める「STDEV関数」または「STDEV.S関数」を用いる。こちらは誤差の二乗の和を求めた後にデータ数より1少ない値(n-1)で割る。
(2024.5.12更新)