神エクセル 【神Excel】 ネ申エクセル

概要

神エクセル(神Excel)とは、表計算ソフトMicrosoft Excel(マイクロソフト・エクセル)で作成された電子文書が、紙に印刷したときの体裁を最優先に設計されており、入力しやすさやデータとしての扱いやすさが犠牲になっている状態のこと。人間が記入あるいは閲覧する帳票類や申請書などよくに見られる。

例えば、氏名や電話番号の記入欄が一桁(一文字)ごとに別のセルになっている場合がある。これだと入力時に続けて打鍵することができず一文字ずつセルを移動しなけれならないため手間がかかり、後から記入文字列を複製したりプログラムで読み取ることも困難になる。

また、見栄えのためだけにセルの結合や分割を多用している例もある。CSVなど他の形式へ変換すると位置の対応関係が合わなくなり、不必要な空白のデータを大量に含むため、自動処理するデータとして使い物にならなくなってしまうことがある。

神エクセルという呼称は主にインターネット上のコミュニケーションで用いる隠語(ネットスラング)の一種で、「ネ申エクセル」のように表記されることもある。日本のネットスラング文化では隠語化する際に同じ読みの異なる漢字や表記を充てる慣習があり、この場合は「Excelワークシートを紙扱いしている」「紙(による情報の取り扱い)至上主義である」といった面を揶揄して「紙」を「神」に置き換えている。

(2022.4.17更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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