ピボットグラフ【pivot graph】

概要

ピボットグラフとは、Microsoft Excelなどの表計算ソフトにおいて、ピボットテーブルによるクロス集計の結果を棒グラフや積み上げグラフなどの形式で動的に可視化する機能のこと。
ピボットグラフのイメージ画像

「ピボットテーブル」(pivot table)とは、複数の項目を持つデータ集合から2つ以上の項目を組み合わせ、二次元または多次元の表として再集計する機能である。商品別と地域別、年月別と担当者別といった観点でデータを組み替え、項目間の関係や傾向を整理できる。

ピボットグラフはこの集計結果と連動し、構造化された数値を視覚表現に変換する機能である。どのグループでどの項目が多いか、あるいは少ないかが一目で分かる。同一系列は同じ色で統一されるため、グループ間での違いも比較しやすい。

一般的なグラフは静的な表に基づいて作成されるため、集計条件を変える際には元の表自体を作り直す必要がある。一方、ピボットグラフは元データの集計状態と常に同期しており、表の側の項目や数値を編集すると即座にグラフの表示に反映される。グラフのみを単独で別シートに配置することもでき、レポートやダッシュボードの一部として活用される場合が多い。

グラフの近くには「フィールドボタン」と呼ばれるドロップダウン形式の操作部が表示され、縦軸・横軸に配置する項目の切り替えやフィルタ条件の指定を画面上で対話的に実行できる。「スライサー」と呼ばれる操作部品を併用すれば、複数の条件を視覚的に選択しながら集計視点を切り替えることも可能である。操作に応じてグラフは即座に再描画されるため、様々な角度からデータを分析できる。

Excelに限らず、Googleスプレッドシートなどの表計算ソフトや、各種のBIツールなどにも、同様の概念に基づく動的なグラフ作成機能が搭載されている場合がある。名称や操作方法には違いがあるものの、クロス集計の結果をグラフとして可視化するという基本的な考え方は共通している。

(2026.6.26更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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