Excelファイル 【Excelブック】
概要
Excelファイル(Excelブック)とは、表計算ソフトの「Microsoft Excel」(マイクロソフト・エクセル)で作成されたワークシートファイル。値や計算式、グラフなどが記載された表が格納されている。Excelは米マイクロソフト社のオフィスソフト「Microsoft Office」を構成する主要なソフトウェア製品の一つで、標準の使用方法では複数のワークシートを連ねた「ブック」(book)という単位で独自のファイル形式を用いてハードディスクなどのストレージに保存する。一般にこの形式のファイルのことをExcelファイルと呼ぶ。
Excelファイルをエクスプローラーなどで見ると、ファイル名末尾の「.」以降の部分である拡張子(かくちょうし)が「.xls」または「.xlsx」になっており、アイコンが緑色を基調に「X」の文字がデザインされていることで他の形式と区別できる。
「.xls」はExcel 2003まで標準だった形式で、Excel 2007以降は「.xlsx」に改められたため、現在新規に作成されるExcelファイルのほとんどは「.xlsx」の方である。この形式は仕様が公開されており、Excelの普及率は極めて高いことから、他の表計算ソフトやネットサービスなどの多くもこの形式の読み込みや書き出しに対応していることが多い。
ExcelブックにはマクロやVBA(Visual Basic for Applications)スクリプトといった簡易なプログラムを添付し、データの集計や操作などを自動処理する仕組みがあるが、.xlsx形式には静的なデータのみが記録可能でプログラムは記録できない。このような動的な機能を有効にしたい場合は拡張子が「.xlsm」あるいは「.xlsb」のファイル形式を利用する。
(2022.1.13更新)