フラッシュフィル 【flash fill】

概要

フラッシュフィル(flash fill)とは、Microsoft Excel 2013で導入された機能で、利用者の操作から法則性を見出し、列の残りのデータに同じ操作を自動的に行うもの。

例えば、A列に姓、B列に名が並んだ名簿データがある場合に、利用者がC列に姓名を結合したものを複製するという操作を1回から数回行うと、Excelが「A列とB列を結合してC列に書き出す」という操作の規則性を自動的に認識する。

C列の空白セルを選択し「データ」→「データツール」→「フラッシュフィル」または「ホーム」→「編集」→「フィル」→「フラッシュフィル」を選択すると、C列の残りにセルに規則性から予想されたデータが自動入力される。右クリックメニューやショートカットキー(Ctrl+E)で呼び出すこともできる。

利用者が手順を明示的に指示しなくても、文字列の結合や分割、その他の定型的な操作の繰り返しを自動的に行うことができる。複雑な操作などでは規則性の認識に失敗することもあるため、試しに入力してみてうまくいかない場合は文字列関数などの組み合わせで対応する必要がある。

(2023.5.1更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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