プレゼンテーションソフト 【presentation software】

概要

プレゼンテーションソフト(presentation software)とは、講演や会議などで発表する資料を作成したり再生するためのアプリケーションソフト。文字や図表、画像を組み合わせた「スライド」を単位に資料を作成し、発表時にはスピーチに合わせて表示するスライドを順に切り替えていく。

スライドプロジェクタで映写するスライドフィルムを作成するためのソフトウェアが起源で、見出しや文章、箇条書き、図、表、画像、背景などをレイアウトして発表用の資料を一枚ずつ作成する。動画や音声を配置して適宜再生する機能を持つものもある。

作成した資料は全画面表示モードで一枚ずつ順に再生することができ、大画面のディスプレイプロジェクタで投影する。発表者の話の展開に合わせて、本人あるいはコンピュータ操作の担当者がスライドをめくっていく。一枚のスライドの中で操作によって順に新しい要素が登場するといった仕掛けを組み込むこともできる。

多くのソフトは発表のジャンルやデザインごとにテンプレート雛形)を用意しており、ゼロからすべての要素を配置しなくても、雛形に発表内容を組み入れていくだけで手軽にスライドを作成することができる。特定のソフトウェア向けのテンプレートを提供・販売しているWebサイトなどもある。

マイクロソフトMicrosoft)社のMicrosoft Officeファミリーに含まれる「PowerPoint」(パワーポイント)が代表的なソフトウェアであり、スライド方式のプレゼンテーション資料を指して「パワポ資料」のように呼ぶことも多い。他に、米アップルApple)社のiWorkに含まれる「Keynote」(キーノート)や、米グーグルGoogle)社のGoogle Workspaceに含まれる「Googleスライド」などがよく知られている。

(2021.6.11更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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