EtherChannel 【イーサチャネル】 FEC / Fast EtherChannel / GEC / Gigabit EtherChannel / 10GEC / 10Gigabit EtherChannel

概要

EtherChannel(イーサチャネル)とは、米シスコシステムズ(Cisco Systems)社の通信機器間で、複数のイーサネット回線(ポートおよびケーブル)を束ねて仮想的に一本の大容量回線として利用する機能。一般的には「リンクアグリゲーション」「チャネルボンディング」「ポートトランキング」などと呼ばれる技術である。

同社製のネットワークスイッチルータなどの間で、複数のケーブルで同じ機器間を接続し、仮想的に一本のリンクとして束ねて並列にデータを送受信することができる。2本束ねれば2倍、4本なら4倍の転送速度で通信できる。また、いずれかの回線に障害が生じた場合でも残りの回線で通信を続行することができる。

ルータの場合には、リンク層(第2層/L2)でスイッチポートを束ねる「L2 EtherChannel」と、機器内部のルータ機能に直結したルーテッドポートネットワーク層(第3層/L3)で束ねる「L3 EtherChannel」の二種類が提供される。

オリジナルのEtherChannelは10Mbps10BASE-Tなどの回線を束ねるものだが、100MbpsFast Ethernetファストイーサネット)に対応したものは「Fast EtherChannel」(FEC)、1GbpsGigabit Ethernetギガビットイーサネット)に対応したものは「Gigabit EtherChannel」(GEC)、10Gbps10Gigabit Ethernetに対応したものは「10Gigabit EtherChannel」(10GEC)のように呼ぶ。これらは伝送速度が異なるだけで機能的な違いは無い。

(2019.9.30更新)

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