コンバージョン 【conversion】 CV
概要
コンバージョン(conversion)とは、変換、転換、交換などの意味を持つ英単語。ITの分野ではデータ形式などの変換や、消費者から顧客への転換など意味で用いられることが多い。商取引におけるコンバージョン
Webマーケティングなどの分野では、消費者や見込み顧客が、商品の購入やサービスの加入などを行うことを、顧客への転換という意味合いでコンバージョンという。
例えば、オンラインショップのWebサイトに外部から訪れた閲覧者が、実際に商品の購入手続きを行うことなどを指す。どのような行為をもってコンバージョン成立とするかは提供しているサービスや運営者の意図により異なり、決済やサービス加入申し込みなどとする場合もあれば、問い合わせや資料請求、メールマガジンの購読申し込みなどとする場合もある。
Web広告などで商品やサービスを宣伝している場合、広告を見て訪れた人がそのまま商品購入などを行うことを「直接コンバージョン」、後から再訪して購入などに至ることを「間接コンバージョン」という。初回訪問時にWebブラウザのCookieなどの仕組みで訪問者の識別符号を与えることにより、直接か間接かを見分けることができる。
ある期間にサイトを訪れた人のうち、コンバージョンに至った人の割合をコンバージョン率(CVR:Conversion Rate)という。訪問者が多くてもCVRが低ければ成果が上がっていないことを意味し、コンバージョンを促す工夫が求められる。
データ形式のコンバージョン
ある形式で記録されたデータやファイルを、別の形式に変換することをコンバージョンということがある(「コンバート」の方が一般的)。ある動画形式から別の動画形式など、通常は同じ種類の形式間で変換が行われる。
形式によって表現できるデータの範囲などが異なる場合があり、必ずしも元のデータの内容や品質が完全に保たれるとは限らない。特に、動画や音声、画像などでよく用いられる、データ圧縮に伴い一部のデータの欠損や改変を伴う非可逆圧縮を採用した形式に変換した場合は、完全に元のデータに戻すことはできなくなる。