サブアドレス 【subaddress】

概要

サブアドレス(subaddress)とは、通信サービスなどで、ある利用者に割り当てられた本来の識別名や番号(メインアドレス)に追加して取得・使用される補助的なアドレスのこと。

電子メールのサブアドレス

電子メールアドレスは通常、利用者サービスメールサーバアカウントを作成すると一つ割り当てられるが、サービスによっては追加で異なるアドレスを取得して利用できるようにしている場合がある。後から取得したものをサブアドレスと呼ぶ。

「○○@example.jp」の○○の部分に最初に取得したものとは別のものを追加できる仕組みで、いくつ取得できるかはサービスによって異なる。送信時にはメインアドレスとサブアドレスのうちどれを送信元とするか選択できる。サブアドレス側に届いたメールもメインアドレス宛てと同じように受信箱などで閲覧することができる。

ネットサービスなどへの登録アドレスを登録先によって使い分けたい場合や、一時的な手続きなどに必要なアドレスを自分が日常的に使っているものとは分離して、使い終わったら削除したい場合などに作成される。

電話番号のサブアドレス

ISDN回線では相手先の電話番号に付加して着信する機器を指定する機能があり、これをサブアドレスという。終端装置DSU)に接続された複数のISDN対応機器(電話機、FAXTAなど)から特定の一台を識別して、それのみに着信させるための識別番号である。

電話番号「03-3000-0000」のISDN回線において、DSU以下に接続されたTAなどの機器に「01」「02」「03」…とサブアドレスが割り当てられている場合、発信元のISDN機器から「03-3000-0000*02」とダイヤルすると、「02」が割り当てられたISDN機器に直接、着信させることができる。

サブアドレスが有効になるためには着信側・発信側が共にサブアドレス機能に対応している必要があり、ISDN回線PHS電話機が必要となる。アナログ回線携帯電話などから相手のサブアドレスに着信することはできない。

(2019.1.5更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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